Comtype
平原真 | 2002
平原先生(本授業の担当教員の一人)が造形大産業デザイン学科(当時)に在籍していたときの卒業制作。デザイン概論2025のTxDトークセッションで、参考作品として真壁先生が取り上げていた(平原先生は真壁研究室の出身)。
タイプライターの入力をマイクロスイッチと圧電素子でキャプチャーし、押下の強さや長さに応じて文字に感情を設定、色分けして相手に向かって文字を送っていく。向かい側にもタイプライターがあり、双方向通信(というか会話)をするインスタレーション。
人と人の会話とその感情を可視化する。


インターネット物理モデル
東泉一郎 江渡浩一郎 岩政隆一 日本科学未来館 | 2001
日本科学未来館に常設展示してあった大型インスタレーション。
白と黒のマーブルを0/1の2進数データに見立て、タワー(ルーターやDNSサーバーに相当)を経由して目的地までデータ(物理的なマーブル)を転がしていくもの。
残念ながら2025年1月に展示が終了してしまった。


クルマジャーントパンダ
帝人 | 2012
帝人のコンセプトCM。
熱可塑性CFPR(炭素繊維複合素材)と、その成形技術について、車の外装屋さんとパンダのキャラクターがユーモラスに紹介する。
顧客がその場で入力したデータが、物理的な媒体でその場でお出しされるということの手軽さと難しさに切り込むコンセプト。
ダイハツ・コペンの交換が簡単な外装ボディはこの熱可塑性CFPRが使われているという噂がある。

四角が行く
石川将也 | 2021
2021年に21_21 DESIGN SIGHTで行われた「ルール?展」に展示された作品。
穴が空いたパーテーションがくるくると移動し、板の上を自由自在に動き回る直方体はそれをうまいこと避けて通るというもの。まるでCGであるかのような現実離れした動きと、その精密さが素晴らしい。
また、この作品はそれそのものが展示された場所から少し離れた場所にライブ中継のディスプレイが設置されている。鑑賞者は先にそれを見て、「CG映像作品かな?」と思ったところで実物を見て驚く、という2段構え。
それとは別に、ちょこまか動く直方体のみが展示されている場所もある。こちらには手前にタブレットが設置されており、その画面の中ではARでパーテーションが動いている。モノだけを見ていると気づかない直方体たちの動きの意味が、画面越しに見ることで初めて理解できる。
機構部分の設計の素晴らしさと、実物x映像という2媒体を使うことの効果を存分に発揮する企画が秀逸な作品。


イデアの工場
ユーフラテス | 2006
大日本印刷(DNP)のシアターや企業説明会、セミナーなどで上映されるイントロ映像。アルファベットがコンベアを流れる過程で様々なパーツが追加されていき、最終的に単語となって梱包されるという内容。
活版印刷や輪転機など、ちょっと印刷会社を感じさせる工程がCGで表現されているのが面白い。またプリミティブなルックが可愛らしい。
「四角が行く」の作者の石川氏も制作に関わっている。
ちなみにユーフラテスと石川氏は、ともに慶應義塾大学の佐藤雅彦研究室出身。ピタゴラスイッチ制作チームの一員だった。


Billion Dollar Arcade
BREAKFAST | 2024
BREAKFASTはニューヨークを拠点に活動するカイネティックアーティスト。
彼は自然現象や人の社会経済活動、その場にいる鑑賞者の動きなどをリアルタイムに反映する、緻密に電子制御されたカイネティックアート作品をたくさん制作している。
この作品は、64 x 64pxのフリップドットマトリクスの画面で動くアーケードゲームを、鑑賞者の頭や手の動きをコントローラーとしてプレイできるというもの。企業の時価総額が高いほどゲームの難易度は上がる。
アーケードゲームという存在の、世界の中での文化的・経済的な力の大きさを感じさせる作品。


KAZAMI-map : JP
角藤瞳 | 2026
日本列島の形に配置された風見鶏が、あちこちの方向を向いて回っている。
これらの風見鶏は、対応する日本全国の観測点におけるリアルタイムの風速・風向のデータを受信し、それに連動して動くようになっている。
現在の風の様子を通して、日本列島の表情をこの場所に表すインスタレーション。
長岡造形大学2026年度卒業・修了研究展で展示された。

